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2013.03.14 管理人:マクノスケ
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小説「西遊記・銀河」
pege-21

20080419-01.jpg


sz-20080319-05
テキスト・さつき

「ギャラクシーエネルギーが戻ったところで・・」

青いYシャツに黒い長髪を邪魔に

ならないよう器用にまとめた青年が、

誰にでもなく、仕方なくつぶやく。

「えぇ・何か言ったか・」

酔いつぶれた赤いTシャツの

筋骨逞しいもう一人の青年が、

3m先に居ても届きそうな大声で聞き返し、彼はまた仕方なく答えた。



「何も変わらず、死した者も帰らない。ああ、無情ってところだな」

「よぅジョーゴ、お前死んだらどうなると思う?」

彼がくわえた細いメンソールを横取りして 自分が隣の女の子から火を借りて、

なおかつチョッカイをかけながら赤いヤツが尋ねる。

「死なないよ。そうだろう?今となっては耐久寿命が切れて、さっさとイッちまったハッカが

一番利口さ。クーゴ・・姫はどうなんだ?」

「・・・」

「・・悪かった」

「姫、か。懐かしい呼び名だよ。若かったなー!!」



走馬灯のように蘇るモノを追う目から我にかえって赤いヤツ・・クーゴは、

マスターに人払いを命じると今までの演技をやめ、おもむろに語りだした。

「ジョーゴ、これから話すことは銀河系連邦政府の最高機密だ」

「やっと本題か・・」

「姫・・いや、グランドマザータイプ13はその姿を投じた映像さえもが、だんだん薄れていってる。

脳を保存した時の技術が悪かったから もう間もなくだろう・・。

銀河系外銀河の発見が増えたあの頃からホワイトエネルギーも増え始めた。

ホワイトホールから来る正のエネルギーだ、だからこそ予想も出来ないような侵入者たちから

この銀河系内は守られている。

ギャラクシーエネルギーにとても近いエネルギーだ。

何故なのかは大王星中の科学者にもわからない。

ただ俺達のマザー・・・オーロラ姫、は、薄れ続ける意識で俺とお前を呼んだ。

・・次のマザーが何処かに生まれている、と言ってる。

ホワイトエネルギーは只のツナギにすぎない」

「・・もう一度、あの旅をしろ、と?」

「ああ。手遅れになる前に」

「姫が最後の銀河系の女王かと思ったが」

「銀河系よりもっともっと広い宇宙を統べる誰かさんは、まだ銀河系を死滅させたくないのさ。

俺たちにどんどん最先端のサイボーケーションを受けさせ、こんな見た目は生きてる人間と

全く同じの、中身は恐ろしい年寄りにさせやがったのも多分そいつさ。わかるんだ」

「なぁクーゴ。これが終わったら姫が消える時、俺も終りにして貰えないかな。もう永すぎたよ」

遠い遠い目で、そして驚くほど静かな口調でジョーゴは微笑んだ。

「ああ、大丈夫だと思う。そんな我が侭くらい許されるさ。

先にいった連中も待ちくたびれてるし。

・・俺もそうしたいと思っていた」

クーゴの声も深く優しい。

「保証は?」

「俺が そう思うっていうのじゃ駄目か?」

「あてにならんな」




いつの間にか、昔のまんまの笑顔が二人に戻っていた。

凄く遠くのあるひとつの銀河系の古文書に その途方もない冒険と友情と、

決して叶わない恋の物語は 記されている。

誰が何の為に書いたのかわからないけれど。

もしかしたら。まだその先は脈々と続いているのかもしれない。貴方が生きるこの銀河に。


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ギャラクシー08.04(Vol.27) | 2008/02/17(日) 08:33 | Trackback:(0) | Comments:(1)

すごいです!さつきさん!時の流れに置き去りにされた彼らの再出発!!
私も出来ることなら一緒に旅立ちたいー(>0<)ぜひ、ハッカの役を私に・・・。
セリフに色気と重みを感じますー!年月を重ねて、経験と深み(魅力)の増した彼らの友情にかなう敵があろうか?!いや、ないと断言いたします!
続きが読みたい=!
2008/04/21 月 23:35:48 | URL | あたる #-編集
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